退職時には様々な社会保険上の手続きを
することになりますが、重要・必要書類が
たくさんあるので、漏れがないか
心配する方も多いようです。
確かに普段は厳格な手続きをすることなど
中々ありませんし、また社会保険のことを
考えることもありませんから、各書類の
意味も手続き方法もピンときませんね。
実際にFPである筆者は、稀に
退職時の社会保険の手続きについて、
必要書類を聞かれました。
そこで今回は、
退職時の社会保険について、
手続き上の必要書類について
お伝えします。
あなたの退職に、お役立て下さいませ。
退職の社会保険の手続き!4つの必要書類
会社を退職する時には、会社は様々な
手続きをするために、あるいはした上で、
あなたに様々な書類を渡します。
場合によっては後日郵送で送られてくることも
ありますが、ひとまず会社も人間が
運営していますからミスの可能性もありますし
「何を渡されるか」を知っておきましょう。
次の章から、渡されるはずの
必要書類についてお伝えします。
1.離職票
まずは「離職票」です。
離職票は、従業員から発行を
希望された場合にのみ会社は
提出するものですが、実際には全ての
退職者に発行されることもあります。
ちなみに用途は、ハローワークに
提出して失業給付をもらうために
必要です。
このため、間を空けずに次の職場が
決まっているなら、不要でもある
書類といえます。
2.雇用保険被保険者証
次は「雇用保険被保険者証」です。
これは文字通り「雇用保険」に加入する時、
つまり次の職場に再就職する時に
必要になります。
一度雇用保険に加入すると、各自に
被保険者番号が割り振られ、次の職場でも
同じものを使うためです。
離職票と混同する方も意外といますので、
注意が必要かもしれません。
3.源泉徴収票
そして「源泉徴収票」です。
これはご存知かもしれませんが、
会社が今まで支払ってきた給与額と
徴収した税金額が書かれています。
年内に再就職を果たせれば、
この書類を次の会社に提出することで、
確定申告せずにすむ訳です。
再就職が間に合わなかった場合は
確定申告が必要なので、注意しましょう。
4.健康保険被保険者資格喪失確認通知書
さらに「健康保険被保険者資格
喪失確認通知書」です。
これはかんたんにいえば
「あなたの健康保険証は今後
使えなくなりましたよ」ということを
「通知」する書類になります。
特に今後、使うことはありません。
すぐ再就職するならともかく、
そうでないなら国民健康保険に
加入しましょう。
退職の社会保険の手当をもらうには?5つの手順
会社を退職して、すぐに次の就職先が
見つかっていないのなら、あなたは
「失業状態」になりますから一定条件の元、
社会保険から失業給付がもらえます。
しっかり手続きしてもらいましょう。
次の章から、その
手続き方法をお伝えします。
1.ハローワークに行く
まずは「ハローワークに行く」です。
はじめて行く方は緊張してしまうかも
しれませんが、多くの方が一度は
利用しているところですから、
ご安心くださいませ。
また今後、何度も行くことになりますから、
しっかり道順を覚えておきましょう。
ちなみに行く時は、会社ではないので
私服で大丈夫です。
2.必要書類を提出する
次に「必要書類を提出する」です。
失業給付に必要な書類は、
以下のものになります。
- 離職票
- 雇用保険被保険者証
- 印鑑
- 通帳
- 証明写真(縦3cm×横2.5cm)2枚
- マイナンバーカード等(本人確認証)
ただし、稀に違うことがありますから、
事前に最寄りのハローワークに
確認すると良いでしょう。
なお、同時に「求職申込み」もしますから、
お忘れなく。
3.説明会に出席する
そして「説明会に出席する」です。
これは必要書類を提出した日に
開催日程を教えてもらえ、
その日に参加します。
ざっくり1~2時間かかりますから、
多少の余裕を持ったスケジュール感で
いましょう。
なお、初日に教えてもらう必要なもの
(ハローワークカードや筆記用具など)を
お忘れなく。
4.雇用保険受給資格者証と失業認定申告書を受け取る
さらに「雇用保険受給資格者証と
失業認定申告書を受け取る」です。
大切な書類ですから、受け取ったら
無くさないようにしましょう。
なお、自己都合退職の場合は
3ヶ月間の待期期間が発生します。
少し休むか、
すぐ次の職場を探すかはお好みで。
5.面談を行う
最後は「面談を行う」です。
この面談とは、かんたんにいえば
「仕事を探している事」を
認めてもらうことになります。
先ほどの説明会以外で、最低でも2回
ハローワークに来て仕事を
探していなければなりません。
退職後、少し休むつもりの方は
忘れてしまうこともありますから、
少し注意しておきましょう。
まとめ
気になる方は動画もどうぞ。
今回の記事では、
退職時の社会保険手続きの必要書類を
- 離職票
- 雇用保険被保険者証
- 源泉徴収票
- 健康保険被保険者資格喪失確認通知書
とお伝えしました。
ひとまず、各書類の意味が分からなくても
全て重要と考えて保管することが大切です。
退職前後で受け取った書類はまとめて補完し
言われる度に提出できるようにしましょう。