初めて退職や転職を考える方の中には、
それらにどの程度の期間が必要なのかが
分からず、いつまでも着手できなかったり、
周囲に迷惑をかけてしまったりする方も
います。
最終的には職場環境や当人の力量などに
大きく左右されるものの、やはり
計画立案には相応の相場観も大切なので、
基本くらいは抑えておいた方が
いいかもしれません。
実際にFPである筆者は、初めての
退職希望者から転職までの期間を
相談された事もありますよ。
そこで今回は、
退職や転職に必要な期間をお伝えします。
あなたの退職に、お役立て下さいませ。
退職してから転職までの期間は？
最近では時期や当人の力量で
かなり左右されているのが実情ですが、
それでも退職してから転職までの期間は
3～6ヶ月程度とされています。
その一方で、最近では
退職してから転職活動をするよりも、
先に転職先を見つけてから辞める方が
多いですね。
ただ、職場環境によっては引継ぎの期間や
区切りのいいタイミングが読めない事も
あるので、そういう方は辞めてから
転職活動することもあります。
退職から転職までの流れは？
退職から転職までの流れとしては2段階あり
まず退職については
「退職面談と引継ぎ」になります。
もう一方の転職については、
素直に「就職活動」ですね。
新卒の時の就職活動を思い出して、
改めて履歴書送付から始め、
何度か面接をこなして内定を得ましょう。
ちなみに新卒の時とは違い、
例えば転職エージェントを活用したり、
紹介を通して入社したりする方も
いるでしょうね。
基本を大事にしつつ、
自分なりの工夫も入れていきましょう。
転職が決定してから退職するべき？
一概には言えませんが、
転職先が決まってから退職した方が
「収入のブランク」が発生しないので
安全です。
ただ、先に退職したとしても、当面は
「失業給付」を得ることも可能ですから、
どうにかなるかもしれません。
あるいは事前に十分な貯金をしておく等で、
収入のブランクに対する対策が
できているなら、先に退職するのも
アリといえます。
退職から転職までに必要な手続きまとめ
退職してから転職までに必要な手続きは、
大きく「即座の転職先の有無」で
変わってきます。
即座の転職先があるなら、細かな手続きは
会社に言われるがままで大丈夫ですが、
ないならハローワークと役所で
諸々の手続きが必要です。
具体的にいえば、
ハローワークでは求職と失業給付の手続き、
役所では年金と保険等の手続きになります。
こうして、失業中も
自分を守っていきましょう。
退職する前に転職がばれる？
退職する前に転職活動をすることも
多いですが、一般的な転職は
「同業他社」にする方が多く、その場合は
横の繋がりから退職前に転職先が
バレることもあります。
バレても特に問題ない事もありますが、
円満退社に影響がでる事もあるので、
注意が必要です。
また企業によっては、秘密保持等の理由から
同業他社や関係先への転職を一時的に
禁じている事もあるので、事前に
規定を確認しておくことも必要といえます。
ちなみに一方で、同業他社だからこそ
有利な条件での引き抜きも多いですから、
誘われたら前向きに考えるのもアリですよ。
退職先に転職先を言わないのはアリ？
退職時に転職先を言わないのは、
別に問題ありません。
そもそも転職先が決まっていない事も
ある訳ですから、言いたくない時は
「これから探します」とでも
言っておきましょう。
辞めた後は、基本的に元勤め先でも
「赤の他人」です。
ただ、その場合は転職活動の過酷さを
説かれ、留まるよう説得される事も
ありますから、事前に想定問答を
練習しておきましょう。
転職先に退職先の嘘をつくとバレるって本当？
転職先に現在や過去の勤め先、
つまり経歴について嘘をつくと、
バレることがあります。
社会保険の手続きで発覚することもあれば、
偶然の過去の関係者との出会い、最近では
SNSやブログなどでバレる事も
あるでしょうか。
そして経歴詐称は、犯罪ではありませんが
一般的に「解雇理由」に該当しますし、
内定段階なら内定取り消しという事も
多いので、控えた方が無難です。
個人情報の開示は怖い方も多いですが
だからと言って嘘をつくと
バレた時には大事になりかねませんから
最低限、嘘だけは控えていきましょう。
退職と転職を円満に終わらせたい！
退職と転職を円満に終わらせたいなら、
普通にそうしましょう。
まず退職については、堂々と
退職の意思を示せば大丈夫です。
そして転職については、
十分な市場価値を身につけておくか、
どこかコネ入社できる先を
探しておくと良いでしょう。
実際には退職でモメたり、転職先が
中々見つからない事も多いのですが、
それでも円満に終わらせられるように
準備しておくことが大切です。
まとめ
気になる方は動画もどうぞ。
今回の記事では、
退職と転職に関する重要な点を
様々な角度でお伝えしました。
転退職は人生を左右する行為の一つなので
十分な事前準備が大切です。
必要な期間や内容等を十分に考え
漏れなく準備しておきましょう。
