会社を退職する時には業務の引き継ぎを
するのが一般的ですが、中には不十分だと
中々辞めさせてくれないような事も
あります。
会社の都合や事情も分かるものの、
当人にも次の転職先にも都合や事情が
ある訳ですから、時には困ることも
あるでしょうね。
それが悪意的ならなおさらかもしれません。
実際にFPである筆者は、過去に
退職の引き継ぎが不十分と言われた方の
話も聞いたことがあるほどです。
そこで今回は、
退職の引き継ぎが不十分な場合の対処法を
お伝えします。
あなたの退職に、お役立て下さいませ。
退職の引き継ぎのやり方は?
退職の引き継ぎのやり方に、
特に決まった方法はありません。
そもそも「何を引き継ぐのか」も
「誰がどう引き継ぐのか」も様々です。
強いて言えば、会社の歯車的な仕事ほどに
事務的に、個人の裁量が大きいほどに
ノウハウ的な部分を引き継ぐことが
多いでしょうか。
しかし一方で、必ずしも後任があなたと
同レベルの能力があるとは限りません。
それにある程度は「慣れや経験」も
必要でしょうから、そもそも引き継ぎは
不十分でも普通といえます。
退職の引き継ぎが間に合わない場合は?
退職の引き継ぎが間に合わない場合は、
間に合う範囲で引き継げば十分です。
そもそも引き継ぎは、
何をもって十分か不十分かの判断が難しく、
むしろ不十分でも普通といえます。
それを完璧に間に合わせろというのは、
さすがにムリがあると言わざるをえません。
それに、長年やってきた仕事であるほどに、
後任よりあなたの方がハイスペックで
当然なのですから、引き継げば
一時的にせよ効率は落ちて当然ですよね。
退職の引き継ぎは強制なの?
退職の引き継ぎは、
絶対やらなければならないもの、
という訳でもありません。
一定の理由でどうしてもやりたくないのなら
断るのもアリです。
ただし、それによって会社に明らかな損害が
出ると、そのうち損害賠償を言われる
可能性が残る点には注意しましょう。
その一方、業務の引き継ぎは社会人というか
会社員なら退職時に「当然すること」です。
それを放り出すのは、社会人としてどうかと
見られる点にも注意が必要といえます。
なお、雇用保険が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。
⇒退職の雇用保険!被保険者証の返却と手続きについて【まとめ】
退職は色々ありますね。
引き継ぎを最低限で済ませる方法
引き継ぎを最低限で済ませたいのなら、
あなたの全てを「マニュアル化」
しておくと良いでしょう。
それを読めば全てが分かり、誰でも
後任として仕事ができる…そんなレベルの
マニュアルを作れれば、最低限で
引き継げるといえます。
ただし、周囲や後任者の読解力や
ほかの能力によっては、何が書いてあるか
分からない事態もありうるでしょう。
相手の力量を踏まえて作って下さいね。
引き継ぎは口頭のみの説明で良い?
引き継ぎを口頭での説明だけで済ませるのは
業務内容によるでしょうね。
それでもスンナリ誰もが理解できるほど
簡単なことなら、口頭だけでもアリです。
とはいえ、普通に会社でしている業務なら、
そこまで簡単ではないのが普通なので、
現実的とはいえないでしょう。
それに大抵の場合、人は一度言われただけで
全てがアタマに入ることは稀なので、
尚更です。
せめて大事なところは書面にした方が
親切といえます。
退職の引き継ぎメールは社外でもOK?
退職の関係で引き継ぎをした旨を
社外の方に通知するのは、
メールでも問題ないことも多いです。
むしろ最近では、ヘタな手紙を出すより
一般的ですからね。
ただし、それは関係者との関係性にも
よりますから、少し注意しましょう。
特に、会社にとって大口の顧客を
抱えていたような場合は、さすがに
後任とともに挨拶に行くほうが
スムーズな引き継ぎになるでしょう。
引き継ぎの関係で
取引が中止にならない程度に
丁寧さを心がけましょう。
引き継ぎで覚えが悪い部下がいる場合は
引き継ぎで覚えが悪い部下がいる場合は、
あなたの教え方が悪いと心がけましょう。
部下のほうができが悪いのは当然で、
上の人間が下の人間に配慮するのが
基本です。
実力はすぐには上がりませんからね。
むしろ、部下の不出来さをグチっている間は
上司として失格です。
だから相手は部下で、
あなたは上司なのだという理解を元に、
最後の指導をしましょう。
引き継ぎをわかりやすく伝えるコツは?
引き継ぎをなるべく分かりやすく
伝えたいのなら、「説明」を強めに
意識しましょう。
人は結論だけを言われても理解しにくく、
なぜそれをするのか、しなかったら
どうなるのか、などの「脇の知識や考え方」
と一緒のほうが覚えやすいです。
もちろん、説明をするには本人が
理解していないとできませんから、
後任に説明する前に、あなたのアタマの
情報整理が大切になりますけどね。
まとめ
気になる方は動画もどうぞ。
今回の記事では、
退職の引き継ぎで不十分なケースを
様々な角度でお伝えしました。
引き継ぎが簡単か難しいかは
業務内容や人によって様々ですが
ひとまず不十分でも大丈夫です。
ただ、できる限り引き継ぎをして
なるべく円満に退職しましょう。
なお、損害賠償が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。
事前対策は大切ですよ。