会社を退職すると国民年金に切り替える
手続きが必要ですが、中にはデメリットを
考えず安易に免除を希望する方も
おられます。
確かに退職すると収入が厳しいのが
普通ですから免除申請も通りやすいですし、
支払いが無くなるのも嬉しいのは
分かりますが免除の方が得とは言えません。
実際にFPである筆者は、過去に
退職者にたいして国民年金の免除による
デメリットを伝えて驚かれたことも
ありましたね。
そこで今回は、退職時の
国民年金について免除のデメリットを
お伝えします。
あなたの退職に、お役立て下さいませ。
退職の国民年金の免除!デメリットがあるって本当?
退職したら国民年金に切り替え、ついでに
その保険料にたいして免除申請する方も
いますが、「将来的な年金額が減る」
というデメリットには理解が必要です。
減るといってもゼロになる訳では
ありませんが、ひとまず免除の期間分は
最大で半分しかもらえません。
とりわけ、最近は人生100年時代に
なっていますから、年金をもらう期間も
長くなっているので、それだけ
ダメージも大きくなるといえます。
免除してもらった部分の保険料は、最大で
過去10年分、あとから支払うことも
可能なので、払えるようになったら
支払うほうが無難かもしれません。
国民年金の免除!退職の必要書類は?
国民年金の免除申請に必要な書類は、
以下の通りです。
- 申請書
- 年金手帳または基礎年金番号通知書
- 所得(収入)に関する証明書
- 離職票など(退職が申請理由の場合)
ちなみに必要書類からも何となく分かると
思いますが、退職して失業状態になると、
特例として免除申請は通りやすいです。
ただ、免除を受けたらその分だけ
将来的な年金が減りますから、なるべく
早急に再就職を果たして
厚生年金に戻ることが大切といえます。
国民年金の退職!免除の手続きを5つのSTEPで解説
退職にともなう国民年金の免除手続きは、
そこまで難しいものではありません。
それに退職すれば収入がないのが
当たり前ですし、中には手続きを
放置する方もいますから、むしろ役所は
免除の手続きを歓迎してくれます。
このため、退職したら面倒がらずに
とにかく役所に行って、事情を話して
免除の手続きをすることが大切です。
こんな感覚を元に、次の章から
免除手続きを流れとともにお伝えします。
1.国民年金保険料免除の申請書を用意する
まずは「国民年金保険料免除の
申請書を用意する」です。
これについては役所に行って書類を
もらう方法もありますし、最近では
インターネットで自宅にいながら
ダウンロードで手に入れることもできます。
どちらか簡単な方法で手に入れると
良いでしょう。
ちなみに、どのみち提出のために一度は
役所に行くことになりますし、他の
国民健康保険の手続きもありますから、
役所に行った方がラクかもしれません。
2.申請書に記入する
次に「申請書に記入する」です。
記入は問われているままに回答する感じで
記入すれば大丈夫ですから、そこまで
難しいものでもありません。
それでも難しい場合は、役所の方が
協力的なことも多いので、役所の方に
聞きながら書いても大丈夫といえます。
合わせていえば、申請書には
ハンコを押す部分もありますから、
印鑑を忘れず持っていくことが必要です。
朱肉は役所で借りられますが
印鑑はムリなので、お忘れなく。
3.添付書類を用意する
そして「添付書類を用意する」です。
添付書類そのものは、
先ほどお伝えした通りになります。
強いて言えば、最近ではマイナンバーの
導入によって年金手帳や基礎年金番号を
省略できることもあるため、事前に役所に
連絡して必要書類を聞いておきましょう。
ちなみに離職票は、退職して
しばらくしないと届きませんから、
そういう意味では焦る必要はありません。
離職票の到着に合わせて、
のんびり準備しましょう。
4.提出する
さらに「提出する」です。
もろもろの必要なものを全て揃えたら、
あとは役所に行って提出することに
なります。
ちなみに国民年金の切り替え手続きは、
退職した翌日から14日以内にすることと
されていますから、免除申請も
これに合わせてしましょう。
なお、あくまで免除申請は国民年金の
切り替え手続きに付随してすることなので、
免除申請だけをすることはできません。
しっかり切り替え手続きもして下さいね。
5.結果を確認する
最後は「結果を確認する」です。
そもそも免除申請とは、申請したら必ず
認めてもらえるものではなく、仮に
認めてもらえても内容は全額免除から
納付猶予まで5種類あります。
このため、手元に結果が届いたら
しっかり内容を確認することが大切です。
もっとも、仮に免除申請が通っても、
あくまで保険料が免除になるだけなので、
将来的な年金を考えれば再就職が
大切になります。
しっかり就活に励みましょう。
まとめ
気になる方は動画もどうぞ。
今回の記事では、
退職時の国民年金免除のデメリットを
「将来の年金額が減る」とお伝えしました。
このため、一時的には嬉しいでしょうが
結局、未払いは自分に返ってきます。
あくまで免除は一時的な助けと考えて
ぜひ再就職活動に励みましょう。
なお、手続きについてもっと知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。
しっかり調べておきましょう。