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退職の社会保険の継続!切り替えとの違いについて解説

会社を退職した後で次の就職先が
決まっていない場合は、基本的に社会保険を
切り替える事になりますが、一部
継続できる事は知らない方もいるようです。

継続したほうが得、とは必ずしも
いえないのですが、得なこともありますから
どうせならしっかり選択して
選びたいところですね。

実際にFPである筆者は、退職時の
社会保険を継続できることを
知らなかったという方に度々
お会いしているのが実情です。

そこで今回は、
退職時の社会保険について継続と
切り替えの違いをお伝えします。

あなたの退職に、お役立て下さいませ。

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退職の社会保険!継続と切り替えの違いって?

そもそもですが、
継続を選べる社会保険というのは
「健康保険」についてです。

年金など、他の社会保険に
継続制度はありません。

そして、一般的には会社を退職して
次の職場が見つかっていない場合は
「国民健康保険」に切り替えるか、
あるいは「家族の扶養」に入ります。

その第三の選択肢として、
「退職後も一定期間、加入中の健康保険に
加入を継続できる制度」がある訳です。

これを「任意継続被保険者制度」
といいます。

ただし、冒頭でも触れましたが
「他の選択肢より得」と言い切れませんから
中身を理解して選択することが大切です。

退職の社会保険の任意継続ってどんなシステム?

任意継続被保険者制度とは、ざっくりいえば
「退職後、2年間に限って健康保険の加入を
維持できる」というものです。

そして継続すれば、
傷病手当金と出産手当金を除いて、
今までと同様の補償が得られます。

傷病手当金と出産手当金は、
在職中から継続して給付を受けている場合は
大丈夫です。

そして、この選択をするかどうかは
「任意」として、あなたが退職時に
選ぶことができます。

ちなみに選び方としては、他の選択肢と
「保険料」と「補償内容」を比較すると
良いでしょう。

大抵の場合は保険料のみを比較しますが、
補償内容も比べることが大切です。

社会保険の継続の必要書類は?

継続を選ぶ場合は、退職日の翌日から
20日以内に、管轄する協会けんぽの支部へ
「任意継続被保険者資格取得申出書」
を提出します。

そうすれば、明確な時期は
定められていませんが、後程、協会から
保険証が送られてくる訳です。

手続き自体は簡単ですね。

ちなみにこの保険証は、退職日の翌日から
加入している扱いになるので、その間に
病院に行くと一旦全額自腹になりますが、
後で清算してもらえます。

家族を被扶養者として手続きする場合は、
別途「被扶養者届」欄の記入と、
「扶養の事実が確認できる書類」
が必要です。

社会保険の継続にはいくらかかるの?会社負担にならないの?

今までの健康保険料は、会社と当人とで
折半していましたが、任意継続を選択すると
以後の保険料は全額、当人が
負担することになります。

そしてこの保険料は、原則2年間
変わることはありません。

本人からすれば一気に2倍になるため、
選ばない方も多いわけです。

ただ、この保険料は住まいの都道府県の
保険料率によって決まり、また月の収入が
28万円を超えている場合は最大28万円での
計算になります。

このため、確実に
2倍になるとも言えません。

社会保険の継続には期限がある?

任意継続被保険者制度は、最大でも
2年間しか継続できません。

また一度こちらの選択をした後は、
原則的に途中で他の選択肢を
選び直すことはできません。

このため、退職前から健康保険を
どうするかをあらかじめ
考えておくことが大切です。

ちなみに2年が経過すると、
経過したことを知らせるために
「任意継続被保険者資格喪失通知書」
が協会けんぽから送られてきます。

その後は、国民健康保険にでも
切り替えましょう。

社会保険を継続するメリットは?

任意継続被保険者を選ぶメリットは、
「国民健康保険より保険料が割安な可能性」
と「国民健康保険より手厚い補償な可能性」
です。

ひとまず両方の保険料を計算してみて、
割安なほうを選べば特に
問題はないかもしれません。

ちなみに国民健康保険でも健康保険でも、
窓口負担は同じ3割です。

ただ、健康保険によっては
「独自の上乗せ補償」をしている事が
あるので、その場合に悩ましい事に
なります。

社会保険の継続の条件は?

任意継続被保険者になるための条件は、
ざっくり以下の2点です。

  • 健康保険の被保険者期間が継続して2ヶ月以上あること
  • 退職日の翌日から20日以内に必要書類を提出すること

条件としては、どちらも
難しいということは無いでしょう。

ただ、被保険者期間についてはともかく、
必要書類の提出は「忘れていた」
ということもあるので、少し
注意が必要かもしれません。

しっかり考え、納得のうえで
今後の健康保険をどうするかを
選んでいきましょう。

まとめ

気になる方は動画もどうぞ。

今回の記事では
退職時の社会保険の継続について
様々な角度でお伝えしました。

一概にこちらの方が得とはいえないからこそ
しっかり計算して選ぶことが大切です。

自力計算が難しいなら誰かに相談したうえで
最終的には自分で判断しましょう。

なお、ハローワークが気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒退職のハローワーク!手続きの期限&持ち物や書類などを解説

退職は色々変化がありますね。

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