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退職金の確定拠出年金の移行!税金の違い&両方使うことは出来るの?

会社を退職する際には退職金が
出ることがありますが、最近では
確定拠出年金が一般的になりつつあり、
移行すべきか悩む方もいるようです。

確定拠出年金は「やった方が得」と
言われているものの、何がどう得なのかが
分からないと、勉強するだけでも
苦痛でしょうし、尚更かもしれません。

実際にFPである筆者は、
普通の退職金制度から確定拠出年金に
移行すべきか悩む方とも沢山会いました。

そこで今回は、
退職金と確定拠出年金について、
移行や違いをお伝えします。

あなたの退職に、お役立て下さいませ。

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退職金を確定拠出年金に移行することはできるの?

そもそもですが、退職金制度が
あるかないかは会社次第です。

その決定権限は会社にあります。

一方の確定拠出年金は、
現在では制度変更により、本人が望めば
原則的に誰もが利用可能です。

このため退職金制度の有無に関わらず、
確定拠出年金へ移行するのは
可能といえます。

また実際に確定拠出年金へ移行する時の
方法や内容については、既存の
退職金制度によるところがあるのが
実情です。

このため、まずは勤め先の総務あたりに
確認し、自分の場合はどうなのかを
調べると良いでしょう。

退職金と確定拠出年金の5つの違い

ざっくりいえば、退職金は
「会社主体の制度」です。

一方の確定拠出年金は
「従業員一人一人が主体の制度」
といえます。

どちらも老後のための資金作りが
目的という点では同じですが、そもそもの
根本的な制度内容が違うため、
しっかりとした勉強が必要です。

何も知らず、勉強もしたくない人なら
退職金のほうがいいと考えがちですが、
それでは不足することも多いといえます。

時代についていくために、そして
身を守るために、できれば違いや内容を
理解した上で確定拠出年金を
実行しましょう。

ひとまず次の章から、2つの制度の
違いについてお伝えします。

1.掛金

まずは「掛金」です。

退職金制度においては、
掛け金は会社が支払います。

原資は従業員の給料の一部とも言えますが、
ともかく出所は会社です。

一方の確定拠出年金は従業員が、
もしくは会社と共同して支払います。

会社が全額出してくれるケースも
ありますけどね。

この点は生命保険の保険料のように
考えると簡単かもしれません。

2.積立金の運用

次に「積立金の運用」です。

退職金でも確定拠出年金でも、
基本的には掛金を運用して将来の
退職金や年金の支払いに備えます。

そしてこの運用は、退職金なら基本的に
会社がしますが、確定拠出年金の場合は
従業員が自分で考えて指図しながら、
運用していく訳です。

このため確定拠出年金を選ぶ場合は、
従業員が自分で運用の勉強をする
必要があります。

3.転職した場合の金額の変動

そして「転職した場合の金額の変動」です。

退職金制度は、現在勤めている会社に
限った制度なので、退職する時には
清算されてしまいます。

しかし一方の確定拠出年金は、
従業員一人一人が独自に退職金を準備する
制度であり、退職しても資産をそのまま
持ち運べる内容です。

昨今では終身雇用も崩壊し、転職も
当たり前になりましたから、後者のほうが
時代に即しているといえるでしょう。

4.受給額

さらに「受給額」です。

退職金制度では、基本的に将来の受給額は
会社の規程で定められています。

仮に運用に失敗しても、基本的には
会社が不足分を穴埋めしてくれる訳です。

一方の確定拠出年金は、
成功か失敗かを問わず、自身の運用結果で
将来の受給額が決まります。

このため、どうしてもリスクに
不慣れな方なら確定拠出年金は
選びにくいことも多いです。

5.税金

最後は「税金」です。

退職金制度の場合は、
将来的にお金を受け取る時に
「退職所得控除」を利用できます。

しかし一方の確定拠出年金では、
同じ退職所得控除に加えて、
掛金が全額所得控除の対象になり、
運用益も非課税です。

このため、どの道将来のために
資産運用をしようとしている方なら、
大いに助かる制度設計といえます。

退職金と確定拠出年金は両方もらえるって本当?

退職金と確定拠出年金が
両方もらえるかどうかは、
会社によります。

一方しか用意がない会社もあれば、
両方ある会社もある訳です。

ただし、現在は移行中で将来的には
一本に絞るところもあるため、
注意しましょう。

ひとまず、双方のメリットやポイントは
抑えておきたいところですね。

退職金と確定拠出年金!結局どっちが得なの?

退職金と確定拠出年金のどちらが得かは、
誰にも分かりません。

これは例えるなら貯金と投資、
どっちが得かは誰にも分からない点と
同様です。

投資が上手くいく前提なら
確定拠出年金ですし、失敗する前提なら
退職金のほうが得といえます。

ただ、従来の退職金制度ではどの道、
老後資金に足りない事が多い点を考えると、
リスクを取ってでも確定拠出年金の方が
良いかもしれません。

なお、年金払いが気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒退職金は年金にすると税金がかかる?一時金と比較してみた

どちらの方が得でしょうか?

まとめ

気になる方は動画もどうぞ。

今回の記事では、
退職金と確定拠出年金について
5つの違いをお伝えしました。

どっちが得かどうかを判断する前に
まずは両方への勉強が大切です。

その上であなたの将来を真剣に考えて
相応しい方を選んでいきましょう。

なお、手続きの流れが気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒退職金の手続きの流れ!支払いまでの経過をわかりやすく解説

確実にお金を手に入れましょう。

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