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退職の社会保険!扶養や国民健康保険はどうなるの?

退職時には健康保険や厚生年金などの
社会保険について様々な手続きが必要ですが
少しの知識もない人には扶養などを
どうすればいいか分からないようです。

確かに、そもそも社会保険など学校で
習わないどころか、社会に出ても自発的に
勉強しない限り知識が
身につかないものかもしれませんね。

実際にFPである筆者は、
退職時の社会保険や扶養について頻繁に
顧客から相談を受けるのが実情です。

そこで今回は、退職時の
社会保険と扶養などについて
お伝えします。

あなたの退職に、お役立て下さいませ。

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退職の社会保険!扶養について知っておきたい3つのこと

そもそもですが、扶養には大きく
「税金上の扶養」と「社会保険上の扶養」
の2種類があります。

どちらも扶養という言葉を使うので
ややこしいのですが、最近、
税金上の扶養については
大幅な改正がありました。

しかし社会保険上は変わっていないので
注意しましょう。

ひとまず、扶養とはどちらもざっくり
「家族の誰かに養われている状態」
のことです。

そして社会保険上、扶養状態の人は
「保険料ナシで恩恵だけ受けられる」
ことになります。

ただし、誰もが扶養に入れるわけではなく、
社会保険上は以下がその条件です。

  • 年収130万円未満(月額108,333円以下、日額3,611円以下)
  • 配偶者、直系尊属、子、孫、兄弟姉妹以外の3親等内の親族は同居であること

ちなみに税金上の扶養では、
上記改正で150万円までは満額、
それ以上は減るものの201万円までは
扶養対象になりました。

しかし上記の通り年収130万円を
超えると社会保険上の扶養には入れず、
自分で社会保険料を支払う必要が
出てきます。

このため、とことん扶養に拘りたい人は、
基準の低い社会保険上の上限である
年収130万円以内に収入を抑えた方が
いいかもしれません。

ただ、そもそも扶養に拘らず、
夫婦がっつり共働きするのが一番ですから、
少ししか働けない人限定で、
気にしましょう。

その上で、次の章からさらに
ポイントをお伝えします。

1.保険料

まずは「保険料」についてです。

扶養に入っている人は、先ほどの通り
保険料を支払うことなく
恩恵を受けられます。

健康保険も年金保険も、どちらも保険料は
「高い」と感じる水準ですから、これが
ナシになるというのはとても助かる
嬉しいポイントですね。

ちなみに、対象者の年収が150万円なら
税金上の扶養には入れるものの社会保険上の
扶養からは外れ、当人は約27万円の
社会保険料が必要です。

実質的な手取りは123万円程度に
なりますから、ギリギリで生活する人には
大きな話といえるでしょう。

2.国民年金

次に「国民年金」です。

まず、そもそも国民年金には
扶養という概念も制度もありません。

一方の厚生年金には扶養があるのですが、
気を付けたいのが「厚生年金の夫に
扶養されている妻は、国民年金に無料で
加入している扱い」という点です。

稀にこういう場合、「妻も厚生年金に
加入してるんじゃないの?」と
勘違いしている人もいるので、
注意しましょう。

厚生年金に比べれば国民年金は満額でも
年80万円程度しかもらえず、とても
老後資金には足りません。

できるなら、妻も厚生年金で働きましょう。

3.配当所得

最後は「配当所得」です。

実際には配当所得に限りませんが、
何らかの投資をしている場合、その収入が
社会保険を計算するうえでの年収に
加算しなければならない場合があります。

そうなれば、保険料などが
発生・上昇することもあるので
注意が必要です。

もっとも大抵のサラリーマン世帯なら、
これで影響を受けることは
ほとんどありません。

そんなに多額の投資をしているケースは
滅多にありませんからね。

ただ、あなたが相応の投資家であるなら、
この辺りも注意した方が無難です。

退職で社会保険を抜けた後は国民健康保険に入らなきゃダメ?

退職で健康保険を失った場合の
選択肢としては、大きく
以下が挙げられます。

  • 国民健康保険に切り替える
  • 健康保険の任意継続被保険者になる
  • 家族の扶養に入る

どれが得か損かは一概にいえませんが、
少なくとも言えるのは「いずれかを
選ばないのが一番ダメで損」
という点です。

もし病院に行く必要が出たら、全額自腹に
なりますから少々の保険料が必要になっても
どれかは選んで手続きしましょう。

退職の社会保険!扶養に入ると失業保険は出ない?

退職して家族の扶養に入ったとしても、
それだけで失業保険が出なくなる訳では
ありません。

先ほども少し触れましたが、
失業給付が日額3,611円以下なら、
家族の扶養に入りながら失業給付を
受け取ることが可能です。

あとは、あなたの日額次第といえます。

なお、このあたりを気にする時は
ギリギリの生活を送っているからこそ
という事が多いのですが、一番いいのは
早急に再就職先を探すことです。

ぜひ再就職活動に励んで下さいね。

なお、お金をもっと知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒退職のハローワークのお金!給付金などの手当についてまとめてみた

失業給付はありがたいですね。

まとめ

気になる方は動画もどうぞ。

今回の記事では、
退職時の社会保険や扶養について
様々な角度でお伝えしました。

社会保険は全体としては難しいですが
自分に関係ある範囲だけ知れば十分です。

ぜひ少しずつでも勉強しておき
自分の生活に役立たせましょう。

なお、保険の継続が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒退職の社会保険の継続!切り替えとの違いについて解説

世の中色々ありますね。

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