会社などを退職する時には、
もちろん円満退社が望ましいのですが、
実際には様々なトラブルを事例として
見聞きするのが実情です。
最近ではブラック企業やブラックバイトが
社会問題のように捉えられていますし、
セクハラやパワハラなど日常のように
起こりますから、尚更かもしれませんね。
実際にFPである筆者は、
退職時の様々なトラブル事例を
相談された事があるので、
人一倍気になるところです。
そこで今回は参考に、
退職時のトラブル事例について
お伝えします。
あなたの退職に、お役立て下さいませ。
エピソード1.給料が手渡し
まずは「給料が手渡し」です。
これまでの給料は振り込みだったにも
関わらず、退職時の給料だけ
手渡しにするというトラブルになります。
想像すると分かるでしょうが、
つまりは給料を人質にとった
「強制的な退職面談の実施」です。
行ったら、何を言われるでしょうね。
また同時に、その面談を恐れて
最後の給料を諦める、つまりは
給料を諦めさせるために手渡しにする会社も
あります。
給料をもらうのは労働者の当然の
権利なのですが、一方で意外と
諦める方も多いですね。
こういう時は労働基準監督署、
あるいは弁護士にでも相談して、
ぜひとも会社と戦うと良いでしょう。
なるべく、泣き寝入りは控えて
力強く生きていきましょう。
なお、手渡しをもっと知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。
普通に振り込んでほしいですよね。
エピソード2.辞めさせてもらえない
次に「辞めさせてもらえない」です。
これは大きく
「本当に会社の事情で時期などが悪い」
こともあれば、
「意地悪で辞めさせてくれない」
ケースがあります。
前者ならトラブルとは
呼べないかもしれませんが、
後者なら確実にトラブルといえる
ケースでしょうね。
ちなみに一般的には、退職の一ヶ月前に
会社に伝えることがルールのように
言われていますが、一応法律上は
2週間前とされています。
ただし、実際には法律以上に
「両者の合意、納得」が大切とも
いえますから、あなたが納得できる範囲で、
会社の都合を聞くのもアリです。
逆にあなたの都合を無視して
辞めさせてくれないのなら、
相応のところに相談するなどして、
徹底的に会社と戦うのもアリかもですね。
なお、退職拒否が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。
⇒退職のトラブル!辞めさせてもらえない場合はどうすればいい?
がんばって辞めましょう。
エピソード3後任を連れてこい
そして「後任を連れてこい」です。
これはどちらかといえば
アルバイトで横行しているトラブルですが、
会社員でも聞かない訳ではありません。
辞めたら人員に穴ができてウチが困る、
辞めたいのなら代わりの後任を連れてこい…
そういったトラブルになります。
またこんな時は、ヒドい場合は
「損害賠償を請求する」とオドしてくる
会社もあるのが実情です。
もっとも、従業員にそんな要望を
聞かなければならない義務はありませんし、
そんな事を言ってくる勤め先を知り合いに
紹介などしたくないでしょうから、
無視が基本といえます。
その場は適当に流して、できればその言動を
録画・録音したうえで、しかるべきところに
相談に行くと良いでしょう。
エピソード4後任が逃げた
さらに「後任が逃げた」です。
必ずしも後任に限りませんが、
あなたの業務を引き継ぐ人間が、
あなたが辞める前に辞めてしまい、
結果的に辞めさせてもらえない…
というトラブルになります。
職場の誰もが辞めたがっているような
ブラック企業で、よく聞くトラブルですね。
また似たようなケースで、最近では
最低人員で回しているような職場も多いため
後任が見つからず、見つかるまで
就労を続けるよう言われることもあります。
こんな要望は聞く必要がないのですが、
あなたが少しは受け入れられるのなら、
その範囲で受け入れるのも
アリかもしれません。
特に退職後、同業他社で働くような場合は、
どこであなたの情報が流れるか
分かりませんから、後々のトラブルを
防止する意味でも考えて対処しましょう。
エピソード5突然のクビ・倒産
最後は「突然のクビ・倒産」です。
これは最近、本当によく聞く
トラブル事例といえるでしょう。
何の前触れもなく、
ある日突然にクビをいわれた、
突然に会社が倒産した…。
前触れがあることも多いのですが、
何もない場合は準備できてませんから、
本当に怖いトラブルです。
さらにいえば、会社全体が
常にそんな雰囲気なので、社員の誰もが
「いつクビになるのか…」と戦々恐々と
している声も本当によく聞きます。
また最近では正社員以外にも様々な
雇用形態がありますから、
派遣切りなどの言葉もよく聞く一方、
安心していた正社員がクビになる声も
多いです。
どちらにしても、それほど雇用が
不安定な時代といえ、それに伴うトラブルは
極めて多いですから、そんな可能性も常に
視野に入れて備えておきたいところですね。
まとめ
気になる方は動画もどうぞ。
今回の記事では、
退職時のよくあるトラブル事例を
- 給料が手渡し
- 辞めさせてもらえない
- 後任を連れてこい
- 後任が逃げた
- 突然のクビ・倒産
とお伝えしました。
従業員は備えるにも限度がありますが
それでも可能な限り備えることが大切です。
そんなこともあるかもしれないと考え
事が起こったら落ち着いて対処しましょう。