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退職金の前払いは一括がお得?確定拠出年金や所得税はどうなるの?

退職する時には退職金が支給されることが
ありますが、中にはそれを一括などで
前払いする制度を作っている
会社もあります。

そもそも最近では退職金制度を廃止する
企業も増えている一方、支給するにしても
様々な支払い方や諸制度も登場しているため
従業員は悩ましいのも実情です。

勉強するのも大変ですからね。

実際にFPである筆者は、
退職金の前払いを一括にすべきかどうかを
聞かれた事もありました。

そこで今回は、退職金の
前払いと一括払いについてお伝えします。

あなたの退職に、お役立て下さいませ。

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退職金の前払いは一括がお得って本当?

そもそもですが、一般的な退職金の
前払い制度というのは、退職時の退職金を
毎月の給料でもらうケースが多いです。

つまりは分割払いですね。

そして前払いされた分割払いの退職金は、
税制的に退職金とは見なされずに普通に
給料として見なされるのが基本です。

退職金が得と言われるのは、
退職金に係る税金が給料に比べて
優遇されているためなので、そもそも
前払いの時点で損かもしれません。

すぐに大金が必要でないのなら、
普通に退職時にもらう方がお勧めです。

退職金の前払いに所得税はかかるの?

退職金を前払いしてもらうと、それは
退職金ではなく給料と見なされるのが
基本です。

そして給料であっても退職金であっても、
計算方法は違いますが所得税がかかる点は
変わりません。

ただ、退職金のほうが優遇された方法で
計算しますから、得といえば得です。

ただでさえ一般的な退職金は
大金が動きますから、その税金額も
大きなものになりがちといえます。

少しでも有利に受け取れるよう、
考えて動いていきたいところです。

退職金の前払いと確定拠出年金はどっちがいいの?

そもそもですが、退職金と確定拠出年金は
一概に比べられるものではなく、ひいては
その前払いとも比べられるものでは
ありません。

簡単にいえば、確定拠出年金は従業員が
自分のお金を自分の意思で運用して、
最終的な退職金を用意します。

一方の一般的な退職金は、
会社が会社独自のルールを作って、
その金額を決めるのが基本です。

このためざっくりいえば、自分の手で
退職金を増やしたいなら確定拠出年金、
余計なことをしたくないなら普通の
退職金制度が良いのかもしれません。

退職金前払い制度のメリットは?

退職金前払い制度のメリットとしては、
従業員サイドとしては早期に相応のお金が
手に入る点が挙げられます。

一概には言えませんが、
若い方が結婚や住宅購入、
自己研鑽などにお金が必要ですからね。

一方の会社からすると、
大金を準備するリスクを回避できます。

もっとも、まだまだ退職金前払いの制度を
設けている会社は少なめです。

前払いを受ければ、当然に退職時には
大したお金が貰えませんから、
制度があっても利用は計画的にしましょう。

特に使い道がないなら、普通に
退職時にもらうほうが良いかもしれません。

退職金前払い制度のデメリットは?

退職金前払い制度のデメリットとしては、
やはり税金上の恩恵が受けられない点が
大きいです。

それほど、退職金に係る所得税の恩恵は
大きいのが基本になります。

また会社からすれば、
早期に退職金を出すからこそ、従業員の
定着率を悪くすることに繋がるでしょう。

とはいえ、最近では終身雇用も崩壊し、
従業員の転職も当たり前ともいえる
時代になりました。

この時代に、前時代的な従来の
退職金制度をそのまま残すのは、
かえって定着率の悪化を
もたらすかもしれません。

あとは、会社の代表者による
判断次第といえるでしょう。

退職金は一時金と年金どちらがお得なの?

一概には言えませんが、退職金は
税金のことだけを考えれば
一時金のほうが得です。

税金上の退職金は、一括でもらうことのみを
想定していますからね。

ただ年金形式でもらうと、最終的な
受取額が増えることも多いので、本当に
一概にはいえないところといえます。

ただ、そもそもとして退職金制度は、
存在の有無も含めて会社次第の制度です。

このため、会社によっては様々な
独自制度を設けていることもあるので、
事前に確認することが大切といえます。

なお、どちらが得かが気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒退職金は年金にすると税金がかかる?一時金と比較してみた

ライフプランも含めて考えましょう。

退職金から確定拠出年金に移行する方法は?

そもそもですが、平成29年の制度変更により
現在は原則的に全ての人が
iDeCo(個人型確定拠出年金)に
加入することが可能になりました。

そして確定拠出年金をしたい方は、
「運営管理機関」のどこかに自分で申し込み
一定の手続きをすれば始められます。

ただし、直前の会社の
退職金制度によっては一定の制限が
あることもあるため、注意が必要です。

自分の場合はどうかをしっかりと調べ、
その上でまずは運営管理機関を
探しましょう。

なお、移行をもっと知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒退職金の確定拠出年金の移行!税金の違い&両方使うことは出来るの?

少しでも知識を仕入れましょう。

まとめ

気になる方は動画もどうぞ。

今回の記事では、
退職金の前払いや一括払いについて
メリット・デメリットをお伝えしました。

どちらが良いと一概にいえないだけに
本人の最終判断が重要になってきます。

退職金は大金が動きますから慎重に
そしてしっかり決断しましょう。

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