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退職金は年金にすると税金がかかる?一時金と比較してみた

給料と同じく、退職金にも税金が
発生するのですが、一時金と年金形式と
どちらの方が得なのか気になる方も
おられます。

一般的な退職金といえば大金が動きますし、
以後の生活に対して大きな
助けになりますから、おのずと神経質に
なってしまうのも頷けるところです。

どうせなら、少しでも有利な
もらい方をしたいですよね。

実際にFPである筆者は、
退職金に係る税金が気になって、
年金でもらうべきか聞かれた事も
ありました。

そこで今回は、退職金を
年金形式でもらう場合の税金について
お伝えします。

あなたの退職に、お役立て下さいませ。

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一時金と年金を3つの項目で比較してみた

そもそもですが、退職金制度は
会社によってバラバラです。

退職金制度が無いことも普通にありますし、
あっても制度内容は会社次第といえます。

このため、退職金の貰い方を選べるか否かも
会社次第なのですが、仮に選べるなら
少しでも有利なほうを選びたいところです。

ただし厳密にいえば、どちらの方が得かは
一概にいえません。

それに、退職金の使い道でも
損得勘定は変わってきます。

不慣れな場合は簡単な答えを欲することも
多いですが、そうするとかえって
損を招くことも多いです。

しっかりとした根拠を考えて、
自分で選びましょう。

次の章から、気にしておくべき
ポイントについてお伝えします。

1.税金

まずは「税金」です。

冒頭通り、退職金にも
給料と同じく税金が発生します。

ただし、普段の給料とは違って退職金は
特別な計算をすることができ、簡単にいえば
その税金は割安になる訳です。

その一方、退職金を年金形式で受け取ると、
普通に雑所得として扱われます。

このため、税金だけを見るのであれば
一時金で受け取った方が得です。

ただし、年金形式で受け取ると受取総額は
増えることも多いので、自分で運用したり
有効活用したりする自信がないなら、
年金形式も選択肢になりえます。

少し、自分なりに考えてみましょう。

2.社会保険料

次は「社会保険料」です。

会社を退職しても、以後は
国民健康保険などの社会保険料を
支払うことになります。

そしてこれらは、簡単にいえば年収で
保険料が決まるところもあり、
年金形式の場合は年収が
かさ上げされてしまうこともある訳です。

ただし、一時金でもらっても全額が
非課税扱いになる訳ではないため、
判断が難しいところといえます。

住まいの役所制度と会社制度を入念に調べて
計算し、より良い方を選びましょう。

3.早期に死亡するかどうか

最後は「早期に死亡するかどうか」です。

一般的な退職金制度では確定年金といい、
仮に本人が亡くなっても年金の残額は
遺族に支払われます。

しかし中には有期年金といい、
本人が生存している事を条件に
年金がもらえるケースもある訳です。

早期の死亡は損になるかもしれません。

また仮に確定年金であっても、
本人にとってみれば生存中にお金が
使えない点は変わりません。

早期の死亡も考えられるなら、素直に
一時金で受け取っておいた方が
無難でしょうね。

退職金で一時金と年金は併用できるって本当?

退職金制度によっては、一時金と年金形式を
併用できることもあります。

そしてそんな場合は、あくまで
人による訳ですが、税金が非課税になる
限界まで一時金でもらい、残額を
年金形式にする方も多いです。

ただし、実際に併用できるか否かは
会社によりますけどね。

少なくともこの形式なら、理屈の上では
メリットを最大限に受けられるので
お勧めかもしれません。

年金と一時金はどちらも確定申告が必要?

そもそもですが、会社を退職する以上は
原則として確定申告が必要になります。

ただ、退職時に
「退職所得の受給に関する申告書」を
提出していれば、源泉徴収で課税関係は
終了するので確定申告は不要です。

未提出なら、確定申告が必要になります。

一方の年金形式でもらう場合は、
雑所得という扱いになりますから、
基本的に確定申告が必要です。

年金と一時金!転職する場合はどっちが得?

退職金の受け取り方というのは、本当に
本人の状況次第なので一概にいえません。

ただ、一般的には一時金のほうが
得なことが多いです。

また転職する場合は、以後は給料に加えて
年金収入も入ることになり、それだけ
税金や社会保険料も増えるので、
一時金のほうが良いことが多いでしょうね。

気になる方は、一度は総務や経理に
相談するのもアリかもしれません。

なお、どちらが得かが気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒退職金の確定拠出年金の移行!税金の違い&両方使うことは出来るの?

あとはあなたの考え方次第です。

年金から一時金へ移換することはできるの?

あくまで会社の制度次第といえますが、
一般的には年金形式のものを一時金で
もらうようにすることは可能です。

ただし、年金形式に比べて受け取り総額は
減ってしまうことが多いので、
気を付けておきましょう。

その代わり、一時金でもらえば税金上の
優遇を受けることができますから、
一概に損とも言い切れません。

まとめ

気になる方は動画もどうぞ。

今回の記事では、
退職金を年金形式でもらう時の税金を
一時金より不利な事が多いと伝えました。

ただ、その後の行動にも影響されるので
本当に一概にはいえないところです。

考えるのが面倒なら一時金でもらい
あくまで無難に済ませましょう。

なお、必要書類が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒退職金の手続きに必要な書類!請求書やマイナンバーなどを一覧で

しっかり揃えて下さいね。

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